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ノミ・ダニ対策について

 

今回の話題は

『マダニ媒介の感染症

SFTSウィルスによる重症熱性血小板減少症』です。

 

 

マダニが活発に活動するのは、

気温が15℃以上になる3月下旬から10月頃と

言われています。

 

 

マダニは葉の裏などに潜み、哺乳類や鳥類に寄生し吸血しますが、その時にSFTSウィルスに感染してしまうことがあります。

 

ペットがSFTSウィルスに感染してしまうと、ペットの体液を介してお世話をする飼い主さんにも感染の危険があり、重症化すると死亡してしまうこともあります。

実は動物だけではなく人の致死率が高い感染症であり、とりわけ注意が必要です。

 

今年は、既に連日のように全国的に重症・死亡例が相次いてニュースになっています。

特に獣医療スタッフ、ヒトの医療スタッフ間での重症例・死亡例も複数報告があり

我々としも警戒を強めているところです。 

 


『予防・駆除対策』

人も、山や草むらに入る時は長袖・長ズボンなど服装に注意し、マダニに咬まれない対策が必要ですが、ペットちゃんは洋服や靴は履けないので、効果が確立されている

「ノミ・マダニ駆除薬」をつけてあげましょう。

 

つけていることで、寄生されても早めに

ノミやマダニを身体から落とすことが出来ます。

 

また、皮膚を噛んでいるマダニを駆除する時に、マダニを引っ張ると体だけちぎれ、

クチバシが皮膚に残ったり、つぶれて卵が飛び散ったりすることが多いです。

お外に出るワンちゃんやネコちゃんのお顔や耳などダニに咬まれているのを

見つけたときは慌てて引っ張っぱらずに、ノミ・ダニ駆除薬を動物病院で

処方してもらい、投薬してあげて下さいね。


 

※ホームセンター等で手に入るノミ・ダニ駆除薬は、

忌避剤レベルで、持続的な駆除効果がない製品も

多く、動物病院取り扱いの薬とは効果が違います。

 

SFTSウィルスに感染しているペットちゃんから

人へ感染することある為、

 

当院では、信頼ある「ノミ・ダニ対策の駆除薬」を投薬されていないペットちゃんの

診察については、投薬を飼い主さんにしていただだき、薬の効果が出たころに受診の

お願いをしております。

 

 

 万が一の備えが大切な家族の安全に繋がることもあるので、この機会に是非、効果がしっかり確立された『ノミ・ダニ対策』をご検討ください。