ホルモン疾患に注意!

 

お家のわんちゃん。

最近、おとなしいなと感じることはありませんか?

年齢のせいかな?と見過ごしがちですが、実は、

「甲状腺機能低下症」というホルモン分泌が

低下する病気のサインかもしれません!

●元気がない

●最近、体重が増えてきた

●疲れやすい

●尾、鼻先などに脱毛がみられる

●皮膚が黒ずむ(色素新着)などが

特徴的な症状です。

 当てはまるものはありませんか?


◆甲状腺機能低下症の原因は?

中高齢の犬ちゃんに多く自己免疫が関与していると言われております。

 

◆どんな検査が必要なの?

採血を行い、血液中の甲状腺ホルモン値を測定します。

以前は、外注検査となり時間がかかっていたのですが、

最近では院内で甲状腺の値が測定できるようになりました!

甲状腺ホルモンの値が低いと、「甲状腺機能低下症」を引き起こします。

 

◆治療

甲状腺のホルモン剤を服用し、症状が改善されるか様子をみていきます。

 

春のフィラリア予防シーズン、健康診断として

行った血液検査で、特に「中高齢のわんちゃん達」

この病気が見つかることが多かったです。

 

上にあげた症状に心当たりのある方や

中高齢のわんちゃんのオーナーさんは、

この機会にぜひ、甲状腺の値も一緒に

チェックしてみましう。

 


今度は猫ちゃんについてです。

お家の猫ちゃん、「最近、痩せてきたな・・・」

思うことはありませんか?

 

そんな時は、過剰な甲状腺ホルモンを産生・産出して

しまう「甲状腺機能亢進症」という病気に

注意か必要です。

 

甲状腺ホルモンとは、甲状腺が産生する

ホルモンです。代謝や体温・血圧や心拍数など

体の大切な機能を調整する役割があります。

●体重が減った

●よく吐く

●毛並みが悪くなった

●お水をたくさん飲むようになった

●年齢の割に活発、自己主張が強くなった

            

などの症状がみられたら、甲状腺機能亢進症の可能性があります。

 

◆甲状腺機能亢進症の原因は?

甲状腺腫瘍などが原因になることがあります。

 

◆重症化するとどうなる?

体重が減少、心臓や腎臓に大きなダメージを与えることも・・・。

 

◆どんな検査が必要?

わんちゃんと同様に、甲状腺ホルモン値を測定します。

こちらも院内で測定することができます!

 

◆治療

「甲状腺機能亢進症」専用療法食を食べてもらうことが多いです。

 

わんちゃんと同様、猫ちゃんも健康診断として

行った血液検査で、この病気が見つかることが

多かったです。

 

高齢の猫ちゃんがかかりやすい病気といえば、

「腎不全」を思い浮かべる方も多いと思いますが、

日ごろから猫ちゃんの行動をチェックし、

心当たりのある症状があれば、この機会にぜひ、

               甲状腺の値も一緒にチェックしてみましょう。