そろそろノミ・ダニ駆虫を!

寒い冬も終わりが見えてきて、徐々に暖かくなってきました☆

そうなると活発になってくるのがノミやダニの外部寄生虫です・・・

 

ノミやダニは、ペットちゃんに寄生し血液を吸血し、寄生されたペットちゃんは強い痒みに襲われます…

しかし、痒いだけでは終わらないのがノミ・ダニの怖いところ!

彼らは感染症の原因になるウイルスや病原体の運び屋なのです!

 

今回は、ノミ・ダニが引き起こす病気についてお話です。

 

まずは、近年話題になっている「重症熱性血小板減少症」

2011年に中国で発見され、2013年に日本で初めて感染者が見つかった比較的新しい感染症です。

山などに行き、直接ダニに咬まれることでも感染しますが、このウイルスを持ったダニにペットちゃんが咬まれ、吸血の際にウイルスをうつします。

そしてそのペットちゃんたちに、私達人間が咬まれたり、傷口等を舐められたりすると、唾液によって感染します!これは唾液中にウイルスがいるためです。 

◆病気の飼い犬のお世話をしていた男性が感染

◆野良猫に咬まれた女性が感染・死亡したとの報告もあります。

 

そしてなんと!山形県でもこのウイルスを持ったマダニが確認されました!決して他人ごとではありません・・・

2022年は、全国で77人が感染、うち9人がこの病気で「亡くなって」います。

2013年からの累計では763人が感染し、そのうち92人が亡くなっており、死亡率としては8~9人に1人が亡くなる計算でとても死亡率が高いです。

 

マダニは、草むらがあるところならばどこにでも潜んでいます。

お散歩に行くわんちゃんや猫ちゃん達は要注意です!

 

 また、重症熱性血小板減少症の患者は、マダニが活発に活動を開始する「5月~8月」に多く発症することも報告されています。

 

 その他にも、赤血球を壊し貧血などを引き起こす病気(バベシア症)や発熱や食欲不振、全身性の痙攣、関節炎などを起こす病気(エーリヒア症)など全てマダニが媒介します!

ノミもかゆいだけでなく、人にもうつりリンパ節の腫れや発熱などを引き起こす「 猫ひっかき病」や、重症化すると消化器症状を引き起こす「瓜実条虫」はノミが媒介します!

  

つまりノミ・ダニがついてからでは遅く、ノミ・ダニに吸血される前に対策をとることが大事なのです!

  

今年は、暖冬の影響もあり、ノミ・ダニの活動開始の時期が早まることが予想されます。

ノミは13℃超えると活発になるので3月とはいえ、注意が必要です!!また、他にもノミ・ダニは様々な感染症を媒介し、ペットちゃんの体調を崩してしまい、最悪亡くなってしまうものもあります。

 

ノミ・ダニは気温が高くなる春先から秋頃まで活動するので、そろそろ駆虫が必要です。

当院でもおやつタイプや、3カ月効果が持続するもの、スポットタイプなどを取り揃えています。

その子にあった駆虫剤で大切なペットちゃんを怖いノミ・ダニから守ってあげましょう!