猫ちゃんの糖尿病について

 

だんだんと暖かい日が増え、春らしくなって

きましたね!こんな天気の日はお家で

ゴロゴロしていたい・・・。

そう思うのは猫ちゃんも人間も同じですね!

 

さて、お家の猫ちゃん。

最近、お水をよく飲んだり、おしっこをたくさんしたり、昔に比べて

体重が減ってきたり・・・なんてことはありませんか??

もしかしたら、それは病気のサインかもしれません。

今日は、猫ちゃんの「糖尿病」についてお話ししたいと思います。

 

 【糖尿病とは?】

糖尿病は、膵臓から分泌される「インスリン」が不足するか、

うまく働かないことによって、細胞にひつようなエネルギー源となる

ブドウ糖を細胞内にとりこめなくなることで、全身に様々な影響を

もたらす病気です。

 【症状】

・たくさん食べているのに、体重が減っていく

・水をたくさん飲み、おしっこをたくさんする

などが初期症状として認められることがあります。

 

症状が進行してくると・・・

・神経系の異常により歩き方がおかしい

・食欲が低下してくる

・脂肪肝による黄疸  などがあります。

 

更には、代謝の異常により、体内に「ケトン体」という物質が蓄積し、

体が酸性に傾いてしまう「ケトアシドーシス」という状態になることも。

 

【ケトアシドーシス】

下痢や嘔吐、意識障害を引き起こし、命の危険もあり最終的には

睡状態に陥り大変、危険です。

【治療】

・インスリンが作られなくなってしまうタイプ(インスリン依存型

 =インスリン注射が必要!

 

・肥満が原因になるタイプ(インスリン非依存型

 =食事療法によるダイエットや血糖降下剤でのコントロール!

 

・そのほか

 =膵臓の炎症などによって、一過性に糖尿病が発生。

 

糖尿病といっても、様々なタイプがあるため、どのタイプなのかを

見極めてから、治療をスタートする必要があります。

当院でも、糖尿病で通院中の猫ちゃで自宅でのインスリン注射を行っている方が何名かいらっしゃいます。

 

猫ちゃんの糖尿病は、血糖値のコントロールが難しいといわれているため、安定するまで苦労も多いかとは思いますが、我々も一緒になって治療のサポートをしていきたいと思います!

 

また、肥満は糖尿病のリスクファクターになります。特に、避妊・去勢手術後は、ホルモンバランスの影響で太りやすくなるため、体重管理には気を付けていきましょうね!