猫ちゃんのウイルス感染

ジメジメした夏も明けいよいよ夏本番ですね!

院内には最近、猫ちゃん同士でケンカした

ケンカ傷で受診する子が大変増えています。

傷は治療で治すことができますが、

ケンカにはもう一つ恐ろしいリスクが隠されています。

 

代表的なものが「ウイルス感染症」です。

可愛い猫ちゃんの命を奪う恐ろしいウイルスには

・猫白血病ウイルス=FeLV

・猫エイズ=FIV

・猫伝染性腹膜炎=FIPの3つがあります。

 

その中で今日は、FeLVについてお話したいと思います。

 

 

 主な感染経路

・感染猫の唾液・涙・尿・便・血液・乳汁に含まれるウイルスによる

 水平伝播と母子間の垂直伝播。

・ケンカなどの咬み傷、グルーミングのしあいっこや食器の共有、

 感染した母猫などからの感染。


 検査

・当院で使用している検査の1つは抗原検査です。

 少量の血液を採血し、検査キットにかけると

 10分で結果が出ます。

 しかし、感染後、検査で陽性反応が出るまでに約1ヵ月ほど

 かかりますので、疑わしい場合はぜひ再検査を!


 予防

・ワクチン接種(接種前には、まず検査でウイルスに感染していないことを

 確認したほうがいいでしょう。)

・感染している猫との接触を避ける

 ①同じ食器を使わない

 ②グルーミングのしあわない

 ③感染猫がいる場合ゲージ飼いにする

 ※ケンカ防止のためにも去勢・避妊手術を行うと効果的!


 感染してしまったら

・感染猫はできるだけ室内飼いする

・できるだけストレスをかけない生活を

・栄養状態に気を付け、水を切らさず体内の免疫力低下を予防する

・貧血、腎臓、肝臓の機能低下やリンパ節のしこりに気を付ける


今、現在、FeLVが発症してしまい

毎日通院している猫ちゃんがいます。

この猫ちゃんが食欲、元気を取り戻し

少しでも長く家族と過ごせることを

願い看病していきたいです。 

             (今井)