膵炎という病気

 桜の季節も終わり、本格的に暖かくなってきましたね。

 皆様ゴールデンウィークはどう過ごされましたか?

 

今月は「膵炎」という病気についてお話ししたいと思います。

 

 膵炎とは、活性化された膵液が膵臓内に逆流し膵臓自体を自己消化することで

起こる病気です。膵臓は食物を消化する強力な消化液を分泌しますが、何らかの

原因で大量に分泌されたり、膵管の逆流によって自分自身の膵臓を消化液が溶かしてしまいます。

 

その原因として

 ・脂肪分の多い食事

 ・肥満

 ・膵管が腫瘍や異物によって塞がっている

 ・事故などで膵臓が傷ついた

 ・特発性(原因がわからない)のもの

                             などが挙げられます。  

急性症状 発熱、食欲の低下、激しい腹痛、嘔吐、下痢

 下痢は始めは黄色の水っぽい便ですが、最終的には血液が混ざってきます。

お腹が非常に痛いため、体を丸めるしぐさをしたりします。さらに症状が進んでいくと呼吸困難やショックによる血圧低下を起こし、体温の低下・脱水による虚脱・黄疸

といった症状がみられ、膵臓が壊死すれば死亡してしまうこともあります。

 

慢性症状では嘔吐、下痢、食欲不振が続き、脱水体重減少がみられるように

なります。さらに膵臓が破壊されていくとインシュリンが分泌できなくなり糖尿病を

発症する恐れもあります。 

予防法としては「栄養バランスのとれた食事を心がけること」です。 

また、脂肪分は膵液の分泌を強く刺激するためあまり与えすぎないように気を付けて下さい。

 

正しい食事の管理はその後のペットちゃん達の健康と密接に関わってきます。

皆さんも、その子に合った食事管理を心がけましょう! (佐々木)